子猫を迎えた日。4本の白い靴下がつないだ、ごん太との出会い

ごん太の記録

2015年6月20日。

これは、ごん太がわが家に来て、初めて撮った写真です。

少しピントがずれていて、きれいに撮れた写真とはいえないけれど、私にとっては何度でも見返したくなる、大切な一枚です。

この日、私はまだ、この小さな子猫がかけがえのない家族になり、たくさんの思い出を一緒につくっていくことを知りませんでした。

さくらんぼ農園にいた、たくさんの子猫たち

ごん太が生まれたのは、さくらんぼ農園を営むお宅です。

そのお宅では数匹の猫が飼われていて、ほぼ同じ時期に何匹かのお母さん猫が出産したのだそうです。

そのため、そこには十数匹もの子猫がいたのだとか。

にぎやかな猫の大家族です。

私がお宅へ伺ったころには、多くの子猫たちの新しい家族がすでに決まり、残っていたのは最後の2匹でした。

そのうちの1匹が、ごん太でした。

この写真:さくらんぼ農家さんがfacebookにアップしてた写真

これを、友達が見つけて私に繋いでくれて、見ず知らずの人に連絡をし、拝見させていただけないかと連絡をした。
そこから、みるみる話が進んで、、、。
お迎えが決まった。

探していたのは「白い靴下を履いた猫」

当時の私は、4本の足先が白く、まるで靴下を履いているように見える猫を探していました。

なぜなら、先代の愛猫も同じような模様をしていたからです。

キジトラのセナ男。

ずっと一緒に暮らしてきた、大切な家族でした。

ごん太を見ると、4本の足先には白い毛がありました。

小さな足に、白い靴下を4足きちんと履いているような模様。

「この子がいい!」

はっきり口にしたかは覚えていないけれど、心の中では、その瞬間に決まっていたのだと思います。

見せてもらうだけの予定だったのに

本当は、その日は子猫を見せてもらうだけの予定でした。

すぐに連れて帰るつもりではなかったのです。

ところが、白い靴下を履いた小さなごん太を目の前にすると、気持ちは一気に変わってしまいました。

というと、キレだけど、実際はたくさん子猫が生まれてどんどん里親サンが見つかって、残り2匹。

そこのおばあちゃんがもうご飯も(カリカリ)食べられるくらいになったから、早く決めてくれ!と。

要らない時には、残念だが…。ちょっと今では考えられないのだが、もしかすると本当に残念な結果になっていたかもしれない。

そんな話をされたら、決めずにはおれず、その日のうちに、わが家へ迎えることを決めました。

もちろん、家には子猫を迎える準備など何もありません。

「大変だ。必要なものを買わなくちゃ」

慌ててお店へ走り、子猫との生活に必要そうなものを買いそろえました。

家に戻って急いで準備をして、改めてごん太を迎えに行きました。

本当に突然の決定でした。

母に相談していなかったので、当然……

実は、ごん太を迎えることを母には何も話していませんでした。

見るだけのつもりで出かけた私自身、その日に連れて帰るとは思っていなかったのです。

でも、帰ってきた私の腕の中には、小さな子猫がいました。

当然、母は激怒。

今考えれば、相談もせず、準備も十分ではない状態で突然子猫を連れて帰ってきたのですから、怒るのも無理はありません。

それでも、ごん太はその日、わが家の子になりました。

セナ男の一周忌を迎える前でした

ごん太がやってきたのは6月半ば。

先代のセナ男が亡くなってから、もうすぐ一周忌を迎えるという少し前のことでした。

セナ男を失った寂しさが消えたわけではありません。

新しい猫を迎えたからといって、その悲しみがなくなるわけでもありません。

ただ、4本の白い靴下を履いたごん太との出会いには、不思議なご縁を感じました。

セナ男と同じキジトラで、足先には私が探していた白い模様。

あの日、見るだけのつもりだった私が、その日のうちに連れて帰ると決めたのも、ごん太が私を選んでくれたからなのかもしれません。

大家族から、たったひとりでわが家へ

ごん太は、生まれてからずっと、たくさんの猫たちに囲まれて暮らしていました。

お母さん猫やきょうだいたちと過ごしていた大家族の中から、突然たったひとりで、知らない家へ連れてこられたのです。

「寂しくないかな」

「ひとりになって大丈夫かな」

「ちゃんとわが家に慣れてくれるかな」

かわいくて仕方がない一方で、私はとても心配していました。

ごん太にとっては、見るものも、聞こえる音も、においも、すべてが初めてだったはずです。

このピントが少しずれた写真には、知らない場所でこちらを見つめる、小さなごん太の姿が残っています。

■2015.06.20 

この日、「ごん太」になりました

まだ名前もなかった小さな子猫。

この日、弟がつけた名前が、

「ごん太」

でした。

こうして、さくらんぼ農園の猫の大家族の中にいた子猫は、わが家の「ごん太」になりました。

突然決まったお迎え。

慌ててそろえた猫用品。

母の激怒。

そして、大家族からひとりでやってきた小さなごん太。

少し心配で、それ以上にかわいくて、何度も何度もその姿を眺めたことを覚えています。

でも、ごん太を迎えた本当の一日は、ここから始まります。

初めての部屋で、ごん太はどこへ行き、どんなふうに過ごしたのか。

ちゃんとごはんを食べてくれたのか。

そして、怒っていた母とごん太の関係はどうなったのか。

それは、次のねこログに続きます。

次のねこログ

ごん太、初めてのわが家。大家族からひとりになった子猫の様子は?

ごん太がわが家で過ごした最初の日の様子は、次回のねこログでお届けします。